Lambda CI/CD アーキテクチャ - 目次

このシリーズについて

AWS Lambdaの大規模運用において、デプロイとリリースを分離し、安全で高速なCI/CDを実現するアーキテクチャを解説します。

本記事はAI(Claude)を活用して執筆しています。内容の正確性については保証いたしかねますので、重要な情報は必ず一次情報源をご確認ください。

対象読者

  • Lambda関数が20個以上ある環境を運用している方
  • デプロイ頻度を上げたいが、本番障害のリスクを懸念している方
  • TerraformとLambdaツールの使い分けに悩んでいる方
  • インフラチームとアプリチームの責任分離を明確にしたい方

前提知識

  • AWS Lambda、Terraform、GitHub Actionsの基本的な理解
  • CI/CDの概念
  • Infrastructure as Codeの経験

全体構成

1. CI/CD環境構築における方針

何を解決するのか、なぜこの設計なのか

  • デプロイとリリースの分離とは
  • TerraformとLambrollの使い分け
  • エイリアス戦略の核心
  • 設計の3原則

読了時間: 5分


2. 構成要素と役割

システム全体像と各コンポーネントの責任

  • アーキテクチャ図(SVG)
  • リポジトリ構成
  • Terraform vs Lambrollの責任範囲
  • リソース配置のルール
  • エイリアス管理戦略

読了時間: 10分


3. 実装ガイドライン

実際に構築する際の具体的な手順

  • Terraform実装(インフラ、IAM、outputs)
  • Lambroll実装(function.jsonl、Layer戦略)
  • GitHub Actions設定
  • バージョン削除の自動化
  • アーティファクト管理

読了時間: 15分


4. トレードオフと運用上の考慮点

採用判断のための現実的な評価

  • メリット・デメリット
  • 適用すべき規模
  • 失敗パターン
  • 段階的な導入戦略
  • よくある質問(FAQ)

読了時間: 8分


このアーキテクチャの特徴

実現すること

  1. 高速なデプロイ: mainへのpushから2分以内にstagingへ反映
  2. 安全なリリース: 手動承認により本番への影響を制御
  3. 瞬時のロールバック: エイリアス切替で5秒以内に前バージョンへ復帰
  4. 明確な責任分離: インフラチーム(Terraform)とアプリチーム(Lambroll)
  5. カナリアリリース: 段階的なトラフィック制御によるリスク最小化

核心のコンセプト

デプロイ ≠ リリース

  • デプロイ: コードをLambdaにアップロード → 自動化
  • リリース: ユーザーに公開(エイリアス切替) → 手動承認

この分離により、開発速度本番安全性を両立します。


技術スタック

レイヤー ツール 役割
インフラ Terraform VPC、IAM、RDS、S3、EventBridge等
Lambda Lambroll 関数コード、設定、エイリアス
CI/CD GitHub Actions 自動デプロイ、手動承認フロー
連携 Terraform outputs インフラ情報の受け渡し
アーティファクト S3 + Versioning デプロイパッケージの保管

想定する環境規模

このアーキテクチャが有効

  • Lambda関数: 20個以上
  • デプロイ頻度: 週5回以上
  • チーム規模: 3人以上(インフラ + アプリ開発)
  • 本番環境: ダウンタイム許容不可

オーバーエンジニアリングになるケース

  • Lambda関数: 10個未満
  • 個人プロジェクト
  • 月1回程度のリリース頻度
  • PoC・検証環境

→ この場合はTerraformのみで十分です


読み進め方のガイド

まずは全体像を把握したい

  1. 1章(方針)
  2. 2章(構成要素) のアーキテクチャ図
  3. 4章(FAQ)

実際に構築したい

  1. 2章(構成要素) でリポジトリ構成を理解
  2. 3章(実装ガイド) を順に実施
  3. 4章(運用考慮点) で落とし穴を確認

採用判断をしたい

  1. 1章(方針) で設計思想を理解
  2. 4章(トレードオフ) でメリット・デメリットを評価
  3. → 自環境の規模と照らし合わせて判断

補足資料

関連ドキュメント

サンプルコード

実装例は各章に掲載していますが、完全なサンプルリポジトリは以下を参照:

  • terraform-infrastructure(準備中)
  • lambda-applications(準備中)

更新履歴

  • 2025-11-02: 初版公開(SAM版)
  • 2025-11-XX: Lambroll版に全面改訂

それでは、方針の章から始めましょう。

1. CI/CD環境構築における方針